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ニホンカイキショウセツケッサクシュウ2 日本怪奇小説傑作集〈2〉

日本怪奇小説傑作集〈2〉

在庫なし

定価
1,210円(本体価格:1,100円)
ジャンル
  1. ホラー > ホラー
レーベル
  1. 創元推理文庫(F)
判型
文庫判
ページ数
504ページ
初版
2005年9月22日
ISBN
978-4-488-56402-5
Cコード
C0193
文庫コード
F-ん-2-2
装画
田中恭吉「五月の呪」
装幀
間村俊一

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内容紹介

日本の怪奇小説は、時代が下るにつれ西洋の色濃い影響のもと、徐々に変化をとげてきた。現在、海外でも受容され得る普遍性を備えていることは注目すべきであろう。さらに表面上の類似性を超えた、日本の作品独自の雰囲気が存在しており、ジャンルとしての隆盛ぶりにおいても、欧米をしのぐものがある。第2巻では戦中・戦後の傑作16編を厳選した。序文=紀田順一郎/編者あとがき=東雅夫

目次

紀田順一郎「日本怪奇小説の独自性」
城昌幸「人花」
横溝正史「かいやぐら物語」
西尾正「海蛇」
橘外男「逗子物語」
角田喜久雄「鬼啾」
幸田露伴「幻談」
久生十蘭「妖翳記」
火野葦平「怪談宋公館」
三橋一夫「夢」
中島敦「木乃伊」
山田風太郎「人間華」
三島由紀夫「復讐」
円地文子「黒髪変化」
山本周五郎「その木戸を通って」
遠藤周作「蜘蛛」
日影丈吉「猫の泉」

著者紹介

紀田順一郎 (キダジュンイチロウ)

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている。主な著書に『東京の下層社会』『20世紀モノ語り』『戦後創成期ミステリ日記』『蔵書一代』『古本屋探偵登場』『夜の蔵書家』『神保町の怪人』などがある。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集1、2』ほか。

東雅夫 (ヒガシマサオ)

1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。『幻想文学』と『幽』の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)、『百物語の怪談史』ほか、編纂書に『日本怪奇小説傑作集』全三巻(紀田順一郎と共編)、『文豪妖怪名作選』『猫のまぼろし、猫のまどわし』ほか多数がある。

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