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ニホンカイキショウセツケッサクシュウ1 日本怪奇小説傑作集〈1〉

日本怪奇小説傑作集〈1〉

在庫なし

定価
1,210円(本体価格:1,100円)
ジャンル
  1. ホラー > ホラー
レーベル
  1. 創元推理文庫(F)
ページ数
490ページ
初版
2005年7月15日
ISBN
978-4-488-56401-8
Cコード
C0193
文庫コード
F-ん-2-1
版画
田中恭吉「失題」
装幀
間村俊一

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内容紹介

●荒俣宏氏推薦――「絶対名作! 王道の大アンソロジーがでた。21世紀はこのバイブルを通じ「怪奇小説の時代」が開く。」

イギリスと並んで、怪奇幻想小説の最も広大な沃野と、奥深い背景を備えているのは日本である。民話、説話から近世の草双紙をへて今日にいたるまで、妖異奇談の類は膨大な量にのぼる。この傑作集は、既刊《怪奇小説傑作集》と併読されることを期して、日本の怪奇小説が最大限のおもしろさ、多様性を発揮した明治以降の精華を選りすぐったものである。読者よ、本書を手がかりとして、“もう一つの文学史”の発見に到達されんことを。序文=紀田順一郎/編者あとがき=東雅夫

目次

小泉八雲「茶碗の中」
泉鏡花「海異記」
夏目漱石「蛇」
森鴎外「蛇」
村山槐多「悪魔の舌」
谷崎潤一郎「人面疽」
大泉黒石「黄夫人の手」
芥川龍之介「妙な話」
内田百閒「盡頭子」
田中貢太郎「蟇の血」
室生犀星「後の日の童子」
岡本綺堂「木曾の旅人」
江戸川乱歩「鏡地獄」
大佛次郎「銀簪」
川端康成「慰霊歌」
夢野久作「難船小僧」
佐藤春夫「化物屋敷」

著者紹介

紀田順一郎 (キダジュンイチロウ)

1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている。主な著書に『東京の下層社会』『20世紀モノ語り』『戦後創成期ミステリ日記』『蔵書一代』『古本屋探偵登場』『夜の蔵書家』『神保町の怪人』などがある。訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集1、2』ほか。

東雅夫 (ヒガシマサオ)

1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。『幻想文学』と『幽』の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)、『百物語の怪談史』ほか、編纂書に『日本怪奇小説傑作集』全三巻(紀田順一郎と共編)、『文豪妖怪名作選』『猫のまぼろし、猫のまどわし』ほか多数がある。

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