ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

クダリハツカリ 下り“はつかり”

下り“はつかり”

在庫あり

定価
1,210円(本体価格:1,100円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
  1. 創元推理文庫(M)
シリーズ
  1. 鮎川哲也短編傑作選 Ⅱ
判型
文庫判
ページ数
606ページ
初版
1999年3月26日
ISBN
978-4-488-40302-7
Cコード
C0193
文庫コード
M-あ-3-2

オンライン書店で購入

内容紹介

純真無垢なるものへの哀歌「地虫」を劈頭に、定番の傑作「赤い密室」や、余りにも有名な朗読犯人当てのテキスト「達也が嗤う」、フーダニットの逸品「誰の屍体か」など、多彩な着想と巧みな語りで魅する十一編を収録。本格ミステリ界の泰山北斗、鮎川哲也の尤なる精粋―当代切っての読み巧者が選ぶ、傑作集成第2巻。

目次

「地虫」
「赤い密室」
「碑文谷事件」
「達也が嗤う」
「絵のない絵本」
「誰の屍体か」
「他殺にしてくれ」
「金魚の寝言」
「暗い河」
「下り“はつかり”」
「死が二人を別つまで」

著者紹介

鮎川哲也 (アユカワテツヤ)

1919年生、2002年歿。1956年、講談社の書下し長探偵小説全集第13巻募集に応じた『黒いトランク』が出世作となる。乱歩編の〈宝石〉に迎えられて以降 本格派の驍将 の座を確立、1960年、『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回日本探偵作家クラブ賞を受賞。鬼貫警部や星影龍三の活躍、三番館シリーズほかの本格推理を書き続ける一方、アンソロジー編纂、新人作家紹介等に尽力した。その名を冠したミステリ新人賞〈鮎川哲也賞〉が、1990年、東京創元社により創設された。

北村薫 (キタムラカオル)

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』が第44回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を、2006年『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』が第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を、09年『鷺と雪』が第141回直木賞を受賞。16年に第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『街の灯』『玻璃の天』『覆面作家は二人いる』『冬のオペラ』『盤上の敵』『語り女たち』『ひとがた流し』『いとま申して 『童話』の人びと』『謎物語 あるいは物語の謎』『ミステリは万華鏡』『詩歌の待ち伏せ』『北村薫のうた合わせ百人一首』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』がある。

この本もおすすめ