2004年 各種ミステリ・ベストテン
ランクイン作品

■ 『荊の城』(上下) サラ・ウォーターズ/中村有希訳 【創元推理文庫】
昨年度の日本初紹介作『半身』につづいて第1位を獲得。掏摸を生業とし、ロンドンの下町に暮らす少女スウ。彼女に顔見知りの詐欺師が、ひとつの計画を持ちかける。狙いは、ある令嬢が相続するはずの巨額の財産。はたして計画の行方は?

*第1位「2005年版 このミステリーがすごい!」海外編ベスト10
*第1位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/総合ベスト10
*第1位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門
*第1位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/評論家・翻訳家部門
*第2位 週刊文春「2004年ミステリーベスト10」海外部門
*第3位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/読者が選んだベスト10
*第8位「2005 本格ミステリ・ベスト10」/海外本格ミステリランキング


■ 『サム・ホーソーンの事件簿III』エドワード・D・ホック/木村二郎訳 【創元推理文庫】

これまでの全巻がベストテン入りの快挙。ピクニックの最中に突如駆け出し、川に転落した女性。彼女に何が起きたのか?――サム・ホーソーンも困惑した不可解な事件「墓場のピクニックの謎」など、難事件・怪事件が満載。

*第2位「2005 本格ミステリ・ベスト10」/海外本格ミステリランキング
*第2位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門
*第8位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/総合ベスト10


■ 『蛇の形』ミネット・ウォルターズ/成川裕子訳 【創元推理文庫】
なぜ私が殺されなければならないのか。死に際の彼女の目は、そう訴えているように思えてならなかった……。20年後、あれは殺人だという決め手を求め、執念の調査が始まる。

*第3位「2005 本格ミステリ・ベスト10」/海外本格ミステリランキング
*第3位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/評論家・翻訳家部門
*第5位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/総合ベスト10
*第7位 週刊文春「2004年ミステリーベスト10」海外部門
*第8位「2005年版 このミステリーがすごい!」海外編ベスト10
*第8位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門


■ 『ABC殺人事件』アガサ・クリスティ/深町眞理子訳  【創元推理文庫】

オールタイム・ベスト級の名作を新訳で贈る。ポワロのもとに奇妙な犯人から、殺人を予告する挑戦状がとどいた。Aという人物がAの場所で、BがBで殺害された。死体のそばにはいつもABC鉄道案内が……。

*第4位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/読者が選んだベスト10


■ 『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎 【ミステリ・フロンティア・単行本】

吉川英治文学新人賞受賞作。「一緒に本屋を襲わないか」引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から強盗計画を持ち掛けられた僕。標的は――たった1冊の広辞苑!? 

*第2位「2005年版 このミステリーがすごい!」国内編ベスト10
*第4位 週刊文春「2004年ミステリーベスト10」国内部門


■ 『剣と薔薇の夏』戸松淳矩  【創元クライム・クラブ・単行本】

日本推理作家協会賞受賞作。万延元年の遣米使節団歓迎に沸き立つニューヨークで、次々と起こる不思議な事件。綿密な時代考証と本格ミステリの醍醐味。ディクスン・カーを凌ぐ歴史ミステリの傑作!

*第5位 CSミステリチャンネル「闘うベストテン2004」国内編


■ 『アルファベット・パズラーズ』大山誠一郎 【ミステリ・フロンティア・単行本】
息子を誘拐し爆殺した憎むべき犯人は誰か? 力作中編「Yの誘拐」ほか2編を収めた、謎解きの魅力を遺憾なく示す、パズラーの精華。驚異の新人、初めての作品集!

*第8位「2005 本格ミステリ・ベスト10」/国内本格ミステリランキング