男は54年間、眠れぬ夜を過ごしてきた。森の一軒家、ダークスーツを着て、人形をパートナーにタンゴを踊る。だが、ついに敵が男を捕らえた……。ステファン・リンドマン37歳、警官。舌ガンの宣告に動揺する彼が目にしたのは、新米のころ指導をうけた先輩が、無惨に殺害されという記事だった。治療を前に休暇をとった彼は、単身事件の現場に向かう。CWA賞受賞作『目くらましの道』に続く、スウェーデン推理小説の記念碑的作品。
*〈週刊朝日〉08年7月18日号に温水ゆかり氏による書評が掲載。
タンゴステップ ジョウ タンゴステップ〈上〉
在庫なし