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琵琶湖畔にそびえる壮麗な怪建築群──《綺想宮》を訪れた名探偵・森江春策を待ち受けていたのは、美しき案内人・二十重亜綺楽と七人の奇怪な滞在客だった。この不可思議な宮殿に森江が到着した晩、自動的に詩をつむぐ機械「大発見(ジ・ユーレカ)」が火精(ザラマンダー)、水精(ウンデーネ)、風精(ジュルフェ)、土精(インクーブス)の呪文を歌い上げた。翌日から、天地創造の七日間を表わす曲が奏でられる中、滞在客は次々謎の死をとげてゆく。暗室(カメラ・オブスキユラ)で発見された五芒星(ペンタグラム)の上の焼死体、毒草園に描かれた九芒星(エニアグラム)と地中に埋められた死体……それぞれの死体に過剰なまでに凝らされた「見立て」は何を意味するものか?
本格ミステリを愛し、その神髄を知り抜いた著者が「探偵小説の最期」に捧ぐ訣別の書!
*第4位『2011本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング
*第8位〈週刊文春〉2010ミステリーベスト10 国内部門
*第9位『ミステリが読みたい!2011年版』国内篇
*第10位『このミステリーがすごい!2011年版』国内編
キソウキュウサツジンジケン 綺想宮殺人事件
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内容紹介
世紀の〈奇書〉、ついに降臨。
ミステリを知り尽くした本格の雄が贈る「最後の探偵小説」。