秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中に立つ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか?(第1話「霜降――花薄、光る。」)
のどかな図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎。『千年の黙 異本源氏物語』で第13回鮎川哲也賞を受賞した期待の新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる受賞第1作!
●収録作品
「霜降――花薄、光る。」
「冬至――銀杏黄葉」
「立春――雛支度」
「二月尽――名残の雪」
「清明――れんげ、咲く。」
レンゲノハラノマンナカデ れんげ野原のまんなかで 【単行本版】
在庫なし
- 定価
- 1,650円(本体価格:1,500円)
- ジャンル
- レーベル
- 判型
- 四六判仮フランス装
- ページ数
- 254ページ
- 初版
- 2005年2月28日
- ISBN
- 978-4-488-01710-1
- Cコード
- C0093
- 装画
- 牧野千穂
- 装幀
- 岩郷重力+WONDER WORKZ。