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バラノナマエ カンゼンバン 薔薇の名前[完全版]〈上〉

薔薇の名前[完全版]〈上〉

未刊

定価
3,300円(本体価格:3,000円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 歴史・奇想
レーベル
  1. 海外文学セレクション
判型
四六判上製
ページ数
416ページ
初版
2025年12月26日
ISBN
978-4-488-01693-7
Cコード
C0097
装画
Umberto Eco
装幀
柳川貴代

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内容紹介

これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、パスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012 年版に作者自身が寄せた付記も収めた。

著者紹介

ウンベルト・エーコ

1932年、北イタリア、アレッサンドリア生まれ。記号論学者、評論家、哲学者、文学者、作家。トリーノ大学で中世美学、トマス・アクィナスを研究。卒業後、 イタリア放送協会 (RAI)の文化番組や出版社ボンビアーニ社の評論部門に関わる。ミラーノ大学、フィレンツェ大学を経て、ボローニャ大学の記号論の教授に就任。同大学名誉教授。2016年2月没。主な著書:『開かれた作品』、『記号論』、『薔薇の名前』、『フーコーの振り子』、『プラハの墓地』他。

河島英昭 (カワシマヒデアキ)

1933年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業、同大学名誉教授。2018年5月没。『ウンガレッティ全詩集』でピーコ・デッラ・ミランドラ賞、『薔薇の名前』で日本翻訳文化賞、 BABEL国際翻訳大賞、日本翻訳出版文化賞、『イタリア・ユダヤ人の風景』で読売文学賞受賞。他に、 カルヴィーノ、パヴェーゼ、マキアヴェッリ等の訳書、 『イタリアをめぐる旅想』等の著書多数。

河島思朗 (カワシマシロウ)

1977年生まれ。博士(文学、首都大学東京)。京都大学大学院教授。著書に『基本から学ぶラテン語』 『古代ローマ ごくふつうの50人の歴史』等がある。

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