ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

ハンザイ 犯罪 【単行本版】

犯罪

在庫なし

定価
1,980円(本体価格:1,800円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 連作短編集
  1. 海外ミステリ > 法廷もの
判型
四六判上製
ページ数
220ページ
初版
2011年6月15日
ISBN
978-4-488-01336-3
Cコード
C0097
装画
タダジュン
装幀
本山木犀

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内容紹介

一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の息子。彫像『棘を抜く少年』の棘に取り憑かれた博物館警備員。エチオピアの寒村を豊かにした心やさしき銀行強盗。魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描く連作短篇集。文学賞三冠獲得、四十五万部刊行の欧米読書界を驚嘆せしめた傑作!

*第1位 2012年本屋大賞〈翻訳小説部門〉
*第2位 『このミステリーがすごい!2012年版』海外編
*第2位 〈週刊文春〉2011ミステリーベスト10 海外部門
*第2位 『ミステリが読みたい!2012年版』海外篇

目次

「フェーナー氏」
「タナタ氏の茶碗」(碗は旧字)
「チェロ」
「ハリネズミ」
「幸運」
「サマータイム」
「正当防衛」
「緑」
「棘」
「愛情」
「エチオピアの男」

著者紹介

フェルディナント・フォン・シーラッハ

1964年ドイツ、ミュンヘン生まれ。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。1994年からベルリンで刑事事件弁護士として活躍する。デビュー作である『犯罪』(2009)が本国でクライスト賞、日本で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞した。その他の著書に『罪悪』(2010)、『コリーニ事件』(2011)、『カールの降誕祭(クリスマス)』(2012)、『禁忌』(2013)、『テロ』(2015)、『珈琲と煙草』(2019)、Nachmittage (2022)などがある。

http://www.schirach.de/

酒寄進一 (サカヨリシンイチ)

ドイツ文学翻訳家。和光大学教授。主な訳書に、コルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ「デーミアン」、フォン・シーラッハ「犯罪」「神」、ノイハウス「深い疵」、カシュニッツ「その昔、N市では」、ラーベ「17の鍵」などがある。

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