近刊案内｜東京創元社

蛍が舞う夜、中学生だった民子と隆之は罪を抱えた。十五年後、二人の再会をきっかけに、周囲の人生が大きく動き出す。「家族」と「罪」に翻弄される人々に温かな眼差しを注ぐ感動の連作長編。

「ゆきおんな」「耳なし芳一」……小泉八雲の代表作『怪談』刊行から120年、令和に妖しくおぞましい世界が蘇る。日本ホラー小説大賞受賞作家の新境地、傑作ホラー短編集。

愛する妻と娘と共に平和に暮らしていたペンリック。だが義兄に暗殺者が差し向けられたことで、否応なく政争に巻き込まれる。ヒューゴー賞シリーズ部門受賞シリーズ第四弾。

自動人形、空飛ぶ絨毯、遊園地、地下世界──ミルハウザーの作品世界を闊歩するひとびとは、精密な文章によって現実から飛翔する。名手の翻訳で贈る、研ぎ澄まされた十二篇。

夜な夜なリコーダーでゲーム音楽を吹き鳴らす怪人の目的は？　気軽に謎解きを楽しみたいと思っていた皆さんへ贈る、ユーモラスなミステリ七編。お待たせしました第二弾です。

終戦とともに家族も尊厳もあらゆるものを失い、それでもなお戦後という時代を、人々は惨めにも気高く生きる。著者が短編の名手としての本領を遺憾なく揮う珠玉の六編。

キャンピングカーに閉じこめられた6人の学生。その中の誰かが抱えている秘密を明かさねば、狙撃者に皆殺しにされる――。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作！

犬の散歩中に死体を発見!?　しかも死んでいたのはかつての散歩仲間だった。犬飼いあるある満載。イーストロンドンを舞台に愛すべき犬たちと飼い主が大活躍のシリーズ開幕。

英知大学一年の祝部は、〈死体埋め部〉部長・織賀の仕事を手伝って死体の謎を解くことに。サークル活動の果てに辿り着いた「あの日」以前の物語他、書き下ろしを収録して復刊。

閉鎖空間で起きる殺人の犯人当てとトリッキーなサスペンス。二つの物語は本の表と裏からそれぞれ始まります。結末は中央の『解決篇』にて──前からも後ろからも読める驚愕の仕掛け本！