近刊案内｜東京創元社

地球の６箇所に時間重力異常地帯〈スポット〉が出現。重力異常が生む低気圧が気候変動を誘発し、地球は滅亡の危機に瀕する。人々の命運は、たったひとりの少女に託された。

ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法を用いて、大英帝国が覇権を握る19世紀。秘密結社ヘルメスは叛旗を翻す。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。

極東で阿片をめぐり大英帝国と清朝政府が戦争の瀬戸際にある中、ロビンは広東を訪れる。そしてロビンは、後戻りのできない決断をする。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。

辻堂ゆめ、ミステリ長編新連載スタート。似鳥鶏、町田そのこ、溝渕久美子読み切り掲載ほか。

殺人未遂事件の容疑者は”この世に存在しない人間”だった──強行犯係の里穂子と特命対策室の羽山が執念の捜査の末に辿り着いた胸を衝く真相とは。辻堂ミステリの到達点にして大藪春彦賞受賞作。

2011年の"あの日"、彼は私たちの前から姿を消した。これは、大切なものほど失くしてしまう悪癖に悩まされ、それでも飄々と振る舞う青年が残した、生きた軌跡の物語。

人を殺し、車を盗み、少女ふたりがオーストラリアを駆ける道中、謎は尽きない。背後に迫るのは誰か。助手席の彼女は何を隠しているのか。文学賞受賞のクライムサスペンス！

16歳の少年は自転車で学校を出たきり消息を絶った。姉と警部の二視点で語られる、錯綜する失踪事件の捜査。犯人当ての名手が読者の盲点を鮮やかに突く、傑作本格ミステリ！

中高一貫の女子校で相次ぐ女生徒の墜落死、遺された未発表の小説、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」――少女期の心理のゆらぎを鮮烈に描出した長編ミステリ。

祖父の住む風変わりな村での少年の体験を描く「月のケーキ」等、ちょっぴり背筋が寒くなる、カーネギー賞・エドガー賞受賞の名手による奇妙な味わいの13編を収めた短編集。