ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

ツキノヘヤデアイマショウ 月の部屋で会いましょう

月の部屋で会いましょう

在庫なし

定価
1,210円(本体価格:1,100円)
ジャンル
  1. SF > 短編集
レーベル
  1. 創元SF文庫
判型
文庫判
ページ数
366ページ
初版
2017年9月15日
ISBN
978-4-488-76801-0
Cコード
C0197
文庫コード
SF-ウ-14-1
装画
庄野ナホコ
装幀
波戸恵

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内容紹介

「モリーに宇宙服が出はじめたのは春だった。」――肌が宇宙服に変わって飛んでいってしまう人々、恋人に贈られた手編みセーターの中で迷子になる男、誰もが常に金魚鉢を抱えていなければいけない星でのバカンス、自分の寝言を録音しようとした男が味わう恐怖……とびきり奇妙でどこか優しく切ない、奇想に満ちた短編集。岸本佐知子による本邦初訳の一編を追加し、待望の文庫化。2001年度フィリップ・K・ディック賞候補作。解説=渡邊利道

目次

僕らが天王星に着くころ
床屋(バーバー)のテーマ
バンジョー抱えたビート族
最終果実
ふり
母さんの小さな友だち
彗星なし(ノー・コメット)
危険の存在
ピンクの煙
シーズン最終回
セーター
家庭療法
息止めコンテスト
派手なズボン
冷蔵庫の中
最高のプレゼント
魚が伝えるメッセージ
キャッチ

ジョイスふたたび(リジョイス)
ぼくの口ひげ
俺たちは自転車を殺す
休暇旅行
大きな一歩
正反対
服役
次善の策
猛暑
儀式
排便
宇宙の白人たち
フィッシュ・ケーキ ※文庫版訳し下ろし
ささやき
月の部屋で会いましょう

謝辞
解説/渡邊利道

著者紹介

レイ・ヴクサヴィッチ

1946年アメリカ生まれ、オレゴン州在住。88年に作家デビューし、大学の研究室でプログラマーとして働くかたわら、SF系の文芸誌に短編を発表する。現在は専業作家。短編「ささやき」で2001年ブラム・ストーカー賞候補、中編“The Wages of Syntax”で04年ネビュラ賞候補。第一短編集である『月の部屋で会いましょう』は01年、ケリー・リンクが主宰する出版社スモール・ビア・プレスから刊行され、フィリップ・K・ディック賞の候補にもなった。

市田泉 (イチダイヅミ)

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。