十年ほど前から徴候を見せていた世界的な旱魃は、各地で急速に文明社会を崩壊させつつあった。人々が競うように水を求めて海を目指すなか、医師ランサムはハウスボートの船上で、破滅までの残された時間を緩慢と生き続けていた……。生物を拒絶するかのごとく変質する世界をシュルレアリスム絵画のように描き出した、〈破滅三部作〉の一端をなす『燃える世界』の完全版、本邦初訳。解説=牧眞司/訳者あとがき=山田和子
カンバツセカイ 旱魃世界
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