ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

クラッシュ クラッシュ

クラッシュ

在庫あり

定価
880円(本体価格:800円)
ジャンル
  1. SF > SF
レーベル
  1. 創元SF文庫
判型
文庫判
ページ数
248ページ
初版
2008年3月25日
ISBN
978-4-488-62912-0
Cコード
C0197
文庫コード
SF-ハ-2-11
写真
アフロ
装幀
東京創元社装幀室

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内容紹介

6月の夕暮れに起きた交通事故の結果、女医の目の前でその夫を死なせたバラードは、その後、車の衝突と性交の結びつきに異様に固執する人物、ヴォーンにつきまとわれる。理想通りにデザインされた完璧な死のために、夜毎リハーサルを繰り返す男が夢想する、テクノロジーを媒介にした人体損壊とセックスの悪夢的幾何学を描く。バラードの最高傑作との誉れも高い問題作、初文庫化。訳者あとがき=柳下毅一郎

著者紹介

J・G・バラード

英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙(アウター・スペース)ではなく、内宇宙(インナー・スペース)だ」として、SFの新しい波(ニュー・ウェーブ)運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した〈破滅三部作〉と呼ばれる『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』や、濃縮小説(コンデンスト・ノベル)と自ら名づけた手法で書き上げた短編を発表し、その思弁性が多くの読者を魅了した。『太陽の帝国』はスピルバーグ監督、『クラッシュ』はクローネンバーグ監督、『ハイ・ライズ』はベン・ウィートリー監督によって映画化された。他の著作に《J・G・バラード短編全集》全5巻、『殺す』『コカイン・ナイト』『人生の奇跡J・G・バラード自伝』など。2009年没。

柳下毅一郎 (ヤナシタキイチロウ)

翻訳家、映画批評家。1963年、大阪府生まれ。東京大学工学部卒業。著作に『愛は死より冷たい──映画嫌いのための映画の本』『シネマ・ハント──ハリウッドがつまらなくなった101の理由』などがある。主な訳書はJ・G・バラード『クラッシュ』、ニール・ゲイマン『ネバーウェア』、R・A・ラファティ『地球礁』『宇宙舟歌』、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』『デス博士の島その他の物語』(共訳)、アラン・ムーア&エディ・キャンベル『フロム・ヘル』など。

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