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シトヤカナアクム 淑やかな悪夢 英米女流怪談集

淑やかな悪夢

在庫なし

定価
946円(本体価格:860円)
ジャンル
  1. ホラー > ホラー
レーベル
  1. 創元推理文庫(F)
ページ数
282ページ
初版
2006年8月31日
ISBN
978-4-488-50702-2
Cコード
C0197
文庫コード
F-ン-7-1
装画
セガンティーニ〈悪しき母親達〉 WIEN:KUNSTHISTORISCHES MUSEUM/W.P.S
装幀
東京創元社装幀室

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内容紹介

神経の不調に悩む女にあてがわれた古い子供部屋。そこには、異様な模様の壁紙が貼られていた……。“書かれるべきではなかった、読む者の正気を失わせる小説”と評された、狂気と超自然のあわいに滲み出る恐怖「黄色い壁紙」ほか、デモーニッシュな読後感に震撼すること必至の「宿無しサンディ」等、英米の淑女たちが練達の手で織りなす、本邦初訳の恐怖譚12篇を収めた1冊、文庫化。訳者鼎談=倉阪鬼一郎・南條竹則・西崎憲

目次

シンシア・アスキス「追われる女」
メアリ・E・ウィルキンズ-フリーマン「空地」
アメリア・B・エドワーズ「告解室にて」
シャーロット・パーキンズ・ギルマン「黄色い壁紙」
パメラ・ハンスフォード・ジョンソン「名誉の幽霊」
メイ・シンクレア「証拠の性質」
ディルク夫人「蛇岩」
メアリ・E・ブラッドン「冷たい抱擁」
E&H・ヘロン「荒地道の事件」
マージョリー・ボウエン「故障」
キャサリン・マンスフィールド「郊外の妖精物語」
リデル夫人「宿無しサンディ」

著者紹介

倉阪鬼一郎 (クラサカキイチロウ)

1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年に短編集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務等を経て、98年より専業作家となる。ミステリ、ホラー、幻想小説と、その作品分野は多岐にわたり、独特の作風を確立している。著作に『百鬼譚の夜』『赤い額縁』『田舎の事件』『無言劇』『騙し絵の館』など。翻訳家、俳人としても活躍。

南條竹則 (ナンジョウタケノリ)

1958 年東京に生まれる。東京大学大学院英文科博士課程中退。著書に「怪奇三昧」「英語とは何か」他、訳書にチェスタトン「詩人と狂人たち」「ポンド氏の逆説」「奇商クラブ」「知りすぎた男」「裏切りの塔」、ハーン「怪談」、ラヴクラフト「インスマスの影 クトゥルー神話傑作選」他多数。

西崎憲 (ニシザキケン)

1955年青森県生まれ。作曲家、翻訳家、作家、アンソロジスト。2002年に『世界の果ての庭』で第14回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家デビュー。主な編訳書に『短篇小説日和 英国異色傑作選』『怪奇小説日和 黄金時代傑作選』、主な訳書としてチェスタトン『四人の申し分なき重罪人』、コッパード『郵便局と蛇』、バークリー『第二の銃声』、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』がある。著書に『世界の果ての庭』、歌集『ビットとデシベル』(フラワーしげる名義)など。15年には日本翻訳大賞を創設したほか、16年より文学ムック「たべるのがおそい」の編集長を務めるなど、多様な活動を展開している。

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