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ボウケンショウセツロン 冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

冒険小説論

在庫あり

定価
1,650円(本体価格:1,500円)
ジャンル
  1. ノンフィクション・その他 > 評論・研究
レーベル
  1. 創元推理文庫(M)
判型
文庫判
ページ数
638ページ
初版
2024年2月29日
ISBN
978-4-488-48811-6
Cコード
C0195
文庫コード
M-き-10-1

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内容紹介

スティーヴンスン『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して滝沢馬琴『南総里見八犬伝』、そして戦後――英雄なき時代の先に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。洋の東西さえ越えて、著者は膨大な小説と文献を文字通り縦横無尽に渉猟する。ただ一心に、面白い小説を追い求めて。百年の文学史のなかで切り開かれた豊饒なる小説世界、その山嶺を闊達な筆致で踏破する一大評論。大衆文学研究に里程標を刻み、第四十七回日本推理作家協会賞を受賞した名著。この一冊をして、文学史に「冒険小説」は永遠に刻まれる。

著者紹介

北上次郎 (キタガミジロウ)

1946年東京都生まれ。明治大学卒。76年に椎名誠らとともに〈本の雑誌〉を創刊、2001年まで本名の目黒考二名義で編集発行人として携わる。同誌創刊号から書評を執筆、のちに書評家として北上次郎の筆名を使うようになり、1984年『冒険小説の時代』が第2回日本冒険小説協会大賞最優秀評論大賞を、94年『冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷』が第47回日本推理作家協会賞を受賞。また、藤代三郎の筆名では競馬エッセイを執筆、〈外れ馬券〉シリーズは27巻に亘って刊行された。2023年没。

著訳者の既刊本