内容紹介
愛書家の死、奇妙な詩集、悩める作家……。マーティン・エドワーズが英国ミステリ界の巨匠の名品から精選した「本にまつわるミステリ」。紅茶をおともにお楽しみください。
著者紹介
クリスチアナ・ブランド
1907年マラヤ(現在のマレーシアの一部)生まれ。イギリスに帰国後の17歳のとき父が破産。自活のため保母兼家庭教師やモデル、ダンサーなどさまざまな職業を転々とする。1941年、『ハイヒールの死』 で本格的に作家デビュー。以後『緑は危険』『ジェゼベルの死』『はなれわざ』『招かれざる客たちのビュッフェ』など、オールタイムベスト級の傑作を次々と発表し、女流ミステリ作家としての確固たる地歩を築く。また、1972年から73年までCWA(英国推理作家協会)の会長を務めた。1988年没。
マーティン・エドワーズ
ミステリ作家・評論家。1955年イギリス生まれ。評論『探偵小説の黄金時代』(国書刊行会)でアメリカ探偵作家クラブ賞、アガサ賞などを受賞。英国推理作家協会の会長をつとめ、2020年には英国推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガー(巨匠賞)を受賞した。23年には長編ミステリ『処刑台広場の女』(ハヤカワ・ミステリ文庫)が邦訳刊行され話題となる。アンソロジーの編纂者としても精力的に活動している。
深町眞理子
(フカマチマリコ)
1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。