●恩田陸氏推薦――「サスペンスは大人にしか書けない。中でも、大人の女が書いたものは極上だ。」
●宮脇孝雄氏推薦――「小説だけに可能な魔術。眩暈誘う言葉の迷路。訳しながら頭がくらくらした。」
西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。さらに白昼夢が現実を侵したように、帰途の船上で生起する蜃気楼めいた異変の数々。“誰かがわたしを殺そうとしています……”一編の手記に始まる物語は、奇妙な謎と戦慄を孕んで闇路をひた走る。眩暈を誘う構成、縦横無尽に張られた伏線の妙。超絶のサスペンス! 解説=津田裕城
*第7位「このミステリーがすごい! 1999年版」海外編ベスト10
ヒトリデアルクオンナ ひとりで歩く女
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