リデル弁護士はダルシー・ヒースの奇妙な依頼を反芻していた。裕福な老紳士が亡くなり自殺と評決された後に他殺と判明して真相が解明される、そんな推理小説を書きたい。犯人が仕掛けたトリックを考えてくれという依頼だ。何だかおかしい、本当に小説を書くのが目的なのか。リデルはミス・ヒースを調べさせ、ついにはスコットランドヤードのフレンチ警視に自分の憂慮を打ち明ける。サー・ローランド事件の再捜査が始まると、検視審問の評決が覆り……。解説=小山正/クロフツ作品リスト=戸川安宣編
*第7位『IN★POCKET』2011年文庫翻訳ミステリー・ベスト10/読者部門
フレンチケイシサイショノジケン フレンチ警視最初の事件 【新訳版】
在庫なし