ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

シミノテチョウ 14 紙魚の手帖 vol.14 DECEMBER 2023

紙魚の手帖 vol.14 DECEMBER 2023

在庫あり

定価
1,540円(本体価格:1,400円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 紙魚の手帖
  1. 国内ミステリ
判型
A5判並製
ページ数
399ページ
初版
2023年12月8日
ISBN
978-4-488-03119-0
Cコード
C0093
装画
Noribou
装幀
アルビレオ

オンライン書店で購入

内容紹介

■様々な理由で料理をつくる人々。彼ら彼女らの思惑の行く先は? 西條奈加、千早茜、深緑野分、秋永真琴、織守きょうや、越谷オサムの豪華執筆陣で贈る、読切特集「料理をつくる人」。■CWA賞受賞作家のフレッド・ヴァルガスによる、クリスマス・イヴの事件を描く短編「クリスマス・イヴ」掲載。■1968年に起きた、二重密室殺人の謎――。宮内悠介が描く、本格ミステリ読切「ディオニソス計画」掲載。■ 高見浩、戸川安宣が贈る追悼エッセイ、「追悼 池 央耿」ほか。

目次

【特集 「料理をつくる人」】
向日葵の少女 お蔦さんの神楽坂日記 西條奈加
●大人気シリーズ、いよいよ開幕! 相変わらず頼りになるお蔦さんと、さらに磨きのかかった望くんの料理の腕をご堪能ください

白い食卓 千早 茜
●水族館で出会った女は、「お腹、すいていませんか」と私に声をかけ、弁当を差し出してきた

メインディッシュを悪魔に 深緑野分
●ニューヨークの料理人がつくる、悪魔を満足させるための至高の料理とは?

冷蔵庫で待ってる 秋永真琴
●背伸びして買った憧れの食器に、自分のための手料理を盛りつけたくて

対岸の恋 織守きょうや
●上京後、姉のために料理をつくってきた俺。その姉の結婚披露宴の日、とある行動に出る……

夏のキッチン 越谷オサム
●夏の午後、空腹に耐えかねたおれは、ひとりカレーを作る。俊英の爽やかな一編

【小説】
明治殺人法廷 第7回 芦辺 拓
●十六歳の一家惨殺犯の弁護のため法廷に挑む迫丸。それは万に一つの勝ち目もない戦いだった

名探偵の有害性 第4回 桜庭一樹
●名探偵のみならず、その助手にもあった〈有害性〉。衝撃を引きずったまま、夕暮たちは第五の事件現場へ――

特撮なんて見ない 第9回 澤村伊智
●湯浅が提案した再撮影。そのシーンで、追加キャストの生徒が参加することになるが……

粒と棘 第2回 少年の街 新野剛志
●少年は浮浪児を農家に売る。それがかれらの幸せと信じて――終戦後の東京で生きるひとびとを活写する連作

記憶の対位法 第7回 高田大介
●神は彼を審したまい、彼の心根を知りたもう――祖父の遺した「楽譜」の謎がジャンゴに与えた恩寵とは

ディオニソス計画 宮内悠介
●一九六八年、アフガニスタンで起きた二重密室殺人。密室を構成するのは周囲の視線と、銃痕のない宇宙服――【※「宇宙服」は傍点がつきます】

クリスマス・イヴ フレッド・ヴァルガス 藤田真利子 訳
●クリスマス……贈り物の夜、そして、暴力の夜。CWAインターナショナル・ダガー複数回受賞作家のクリスマス・ミステリ!

【コミック】
第4回 倍々の冒険 熊倉 献
●「 祠に収めていた石を見つけてほしい」としゃべる蛇。そうすれば元の姿に戻れるというのだが……?

【特別企画】
〈日本推理作家協会賞・翻訳部門〉 応援メッセージ

【ESSAY】
私の小さな地図帖 その四 銀河鉄道(ぎんがてつどう)の夜 山崎佳代子
装幀の森 第9回 柳川貴代
翻訳のはなし 第12回 大好きな作家の傑作選を編む 谷垣暁美
乱視読者の読んだり見たり 第9回 浴槽で発見された本 若島 正

【COLUMN】
みすてりあーな・のーと その2 北村薫さん、泉鏡花文学賞を受賞 戸川安宣
ひみつのおやつ*きのこたけのこ戦争 中村あき
私の必需品*冬の夜ひとりの旅人が 酉島伝法

【INTERVIEW 期待の新人】
麻宮 好

【INTERVIEW 注目の新刊】
『誰かがジョーカーをひく』 宇佐美まこと
『唐木田探偵社の物理的対応』 似鳥 鶏
『夜明けのはざま』 町田そのこ

【訃報】
追悼 池 央耿 高見 浩・戸川安宣

【BOOKREVIEW】
[文芸全般]   瀧井朝世
[国内ミステリ] 宇田川拓也
[翻訳ミステリ] 村上貴史
[SF]      渡邊利道
[ファンタジイ] 三村美衣

年間定期購読のご案内
執筆者紹介
編集後記・次号予告

この本もおすすめ