老舗映画会社に新卒入社した"平成元年組"六人の男女が、二〇一八年春、ある地方の映画館で再会する。
今はそれぞれの道を歩む同期の彼らが、思い出の映画を鑑賞しながら二十六年前に起きた"全国フィルムリレー"に思いを馳せる。映画がフィルムだった頃、六人は自分の信じた道をそれぞれ必死に前に進もうとしていた。
フィルムはデジタルに、劇場はシネコンに。四半世紀の間に移り変わる映画の形態。そして映画と共に生きた彼らの人生もまた……。
あの頃思い描いていた自分に、今、なれているだろうか――。
追憶と希望が感動を呼ぶ、働く人すべての心を熱くする傑作エンターテイメント!
キネマトグラフィカ キネマトグラフィカ 【単行本版】
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