クリミア戦争から祖国への帰途、エドモンド・ニーダムと戦友は特命を受け、瀕死の青年をダニューヴ河畔にある髑髏城へと送り届けた。巨大な頭蓋骨を模した城の外観、陶磁器の人形のような女主人、黒装束に身を包む召使たちの姿は、奇異な印象をふたりに与えた。
その後、無事祖国イギリスに戻り、姪のメープルとともに会員制の大手貸本屋で働き、多忙な日々を送るニーダムは、ある日ロンドンで、かつて城へと送り届けた青年と再会を果たす。別人のように生命力溢れる青年は、伯爵を名乗り、ノーサンバーランドにある屋敷での仕事を依頼したいと言う。
はりきる姪とは正反対に、ニーダムは不吉な胸騒ぎを感じていた。奇しくも“髑髏城”と呼ばれる屋敷で、ふたりを待ち受けていたのは、想像を絶する奇怪なできごとだった。著者あとがき=田中芳樹
ドクロジョウノハナヨメ 髑髏城の花嫁 【単行本版】
在庫なし
- 定価
- 1,870円(本体価格:1,700円)
- ジャンル
- シリーズ
- 判型
- 四六判仮フランス装
- ページ数
- 334ページ
- 初版
- 2011年10月31日
- ISBN
- 978-4-488-02484-0
- Cコード
- C0093
- 装画
- 後藤啓介
- 装幀
- 岩郷重力+WONDER WORKZ。