ウィアード家の三女アンジーは、祖母に呼び出されてバンクーバーの病院にやってきた。祖母は自分が十三日後の誕生日に死ぬことになると予言し、続いてこう言った。
「お前たち五人の孫が産まれたとき、祝福のつもりで〈力〉を与えた。危機を回避する力、道に迷わない力、希望を失わない力、許しの力、戦う力。でもそのせいでお前たちの人生は台無しになってしまった。わたしが死ぬとき、この力を消してあげよう。そのために、お前が全員をここに連れてくるんだ」
アンジーは祖母の指示に従い、それぞれ〈力〉と悩みを抱える兄と姉二人と弟を集める旅に出た。『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』の著者が描く、奇妙(ウィアード)という名を持つ家族の奇妙な物語。訳者あとがき=田内志文
キミョウトイウナノゴニンキョウダイ 奇妙という名の五人兄妹
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