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ウツクシガオカノフコウノイエ うつくしが丘の不幸の家

うつくしが丘の不幸の家

在庫あり

定価
770円(本体価格:700円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 連作短編集
レーベル
  1. 創元文芸文庫
判型
文庫判
ページ数
284ページ
初版
2022年4月28日
ISBN
978-4-488-80302-5
Cコード
C0193
文庫コード
LA-ま-1-1
装画
大久保つぐみ
装幀
鈴木久美

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内容紹介

海を見下ろす住宅地『うつくしが丘』に建つ、築25年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。一階を念願の美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。だが開店二日前、偶然通りがかった住民から「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われてしまい……。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。わたしたち、この家で暮らして本当によかった──。「不幸の家」で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族の物語。本屋大賞受賞作家による、心温まる傑作小説。解説=瀧井朝世

目次

第一章 おわりの家――美容室開業に選んだ家を「不幸の家」と言われた女性。
第二章 ままごとの家――不仲の夫、家でした娘、反抗的な息子、迷える妻。
第三章 さなぎの家――男に騙された女性と、幼い娘を抱えたシングルマザー。
第四章 夢喰いの家――不妊治療がうまくいかず、離婚届を書いた年の差夫婦。
第五章 しあわせの家――恋人が置いていった子供と、かつて父に捨てられた私。
エピローグ

解説=瀧井朝世

著者紹介

町田そのこ (マチダソノコ)

1980年福岡県生まれ。2016年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を収録した作品集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。21年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞。主な著書に『うつくしが丘の不幸の家』『宙(そら)ごはん』『夜明けのはざま』がある。

著訳者の既刊本