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ネジノカイテン ねじの回転 心霊小説傑作選

ねじの回転

在庫あり

定価
1,210円(本体価格:1,100円)
ジャンル
  1. ホラー > 短編集
レーベル
  1. 創元推理文庫(F)
判型
文庫判
ページ数
376ページ
初版
2005年4月15日
ISBN
978-4-488-59601-9
Cコード
C0197
文庫コード
F-シ-7-1
写真
anderm/shutterstock.com
装幀
山田英春

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内容紹介

●紀田順一郎氏推薦――「読後にじわっと恐怖感が増幅してくる。これぞ本格怪奇小説ファン必読の一篇。」
●スティーヴン・キング──「この100年間に世に出た怪奇小説で傑作といえるのは、わたしにはジャクスンの『丘の屋敷』と、この『ねじの回転』の2作だけという気がする」

クリスマス・イヴに古屋敷の炉辺を囲んで幽霊話に興じたのち、ひとりの男が口を開いた。彼の妹の家庭教師である女性から受け取った書簡に記されていた二人の子供の住む邸宅にまつわる逸話は、あまりの恐ろしさゆえ四十年もの間、男の他に誰も聞いたことがないという──その巧緻な文章と曖昧な描写から、だまし絵にも喩えられる古典心霊小説の傑作に、怪奇譚4篇を付して贈る。訳者あとがき/解説=赤井敏夫

目次

「ねじの回転」
「古衣装の物語(ロマンス)」
「幽霊貸家」
「オーエン・ウィングレイヴ」
「本当の正しい事」

著者紹介

ヘンリー・ジェイムズ

1843年ニューヨーク生まれ。兄のウィリアムは著名な哲学者。若いうちからヨーロッパに遊学し、ロンドンやパリを拠点に活動した。19世紀的小説作法に留まることなく、今まで取り上げられる事のなかった人間の意識や心の動きに着目し、心理主義小説の始祖と呼ばれた。しばしば朦朧法と呼ばれる意図的に曖昧模糊とした表現と文体を用いる。代表作に『鳩の翼』『黄金の盃』『ワシントン・スクエア』『メイジーの知ったこと』がある。1916年没。

南條竹則 (ナンジョウタケノリ)

1958 年東京に生まれる。東京大学大学院英文科博士課程中退。著書に「怪奇三昧」「英語とは何か」他、訳書にチェスタトン「詩人と狂人たち」「ポンド氏の逆説」「奇商クラブ」「知りすぎた男」「裏切りの塔」、ハーン「怪談」、ラヴクラフト「インスマスの影 クトゥルー神話傑作選」他多数。