パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスに生きたある男の「形見函」だった。それぞれの仕切りに収められているのは、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。“形見”の品々が語り始める、ひとりの男の奇想天外な物語──。ヨーロッパ18世紀を見事に活写し、世界の批評家を唸らせたカーズワイル驚異のデビュー作登場!
*『本の雑誌増刊・おすすめ文庫王国2007年度版』ジャンル別ベスト10・現代小説ベスト10に選出(豊崎由美氏選)
キョウイノエンヂニアノカタミバコ 驚異の発明家の形見函〈上〉
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