1924年、ニューヨーク。警察署でタイピストとして働くローズの前に、新人タイピストのオダリーが現れる。美しい黒髪を断髪(ボブ)にし、流行の高級な服に身を包んだ彼女は自由奔放な雰囲気の女性で、酔っ払いを上手にあしらって警官たちを感心させた。彼女と親しくなったことでローズの人生は一変し、豪奢(ごうしや)なホテルの一室で同居をはじめる。だがオダリーに秘密があるとわかってきて……。訳者あとがき=吉澤康子/解説=大矢博子
(単行本『もうひとりのタイピスト』改題・文庫化)
キケンナユウジョウ 危険な友情
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