ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

ネガワクバウミノソコデ 願わくば海の底で

願わくば海の底で

未刊

定価
1,760円(本体価格:1,600円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > 連作短編集
判型
四六判並製
ページ数
220ページ
初版
2025年2月21日
ISBN
978-4-488-02920-3
Cコード
C0093
装画
カチナツミ
装幀
岡本歌織(next door design)

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内容紹介

東北地方沿岸部のとある高校。そこで起こるささやかな謎の中心には、いつだって彼がいた。校舎が荒らされた前夜に目撃された青い火の玉。プールサイドで昼食を取っていたとき、話しかけてきた同級生を水中に突き飛ばしてしまった女子生徒の真意。テーマ不明の、花瓶に生けられた花の絵。そして、高校卒業後大学に入学するまでの何者でもなかった二〇一一年の"あの日"以来、私たちの前から姿を消してしまった彼自身──。これは大切なものほどなくしてしまう悪癖に悩まされ、それでも飄々と振る舞う青年が歩んだ、高校生活三年間の軌跡を辿りなおす物語。

著者紹介

額賀澪 (ヌカガミオ)

1990年茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒。2015年『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞、『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞を受賞しデビュー。吹奏楽やスポーツを題材とした青春小説、お仕事小説など多彩なジャンルの書き手として注目を集める。また、出版業界の内状に切り込んだノンフィクション『拝啓、本が売れません』も評判となる。著作は他に『タスキメシ』『競歩王』『沖晴くんの涙を殺して』『モノクロの夏に帰る』『転職の魔王様』『夜と跳ぶ』などがある。

著訳者の既刊本

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