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ソウトウノバビロン 双頭のバビロン 【単行本版】

双頭のバビロン

在庫なし

定価
3,080円(本体価格:2,800円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > ミステリ
  1. 一般文芸 > 一般文芸
判型
四六判上製
ページ数
542ページ
初版
2012年4月25日
ISBN
978-4-488-02493-2
Cコード
C0093
装画
山本ゆり繪
装幀
柳川貴代+Fragment

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内容紹介

爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。オーストリア貴族の血を引く双子は、ある秘密のため、引き離されて育てられた。ゲオルクは名家の跡取りとして陸軍学校へ行くが、決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸へ渡る。一方、存在を抹消されたその半身ユリアンは、ボヘミアの〈芸術家の家〉で謎の少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。アメリカで映画制作に足を踏み入れ、成功に向け邁進するゲオルクの前にちらつく半身の影。廃城で静かに暮らすユリアンに保護者から課される謎の“実験”。交錯しては離れていく二人の運命は、それぞれの戦場へと導かれてゆく。動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔するハリウッドと、鴉片と悪徳が蔓延する上海。二大魔都を舞台に繰り広げられる、壮麗な運命譚。

著者紹介

皆川博子 (ミナガワヒロコ)

1930年生まれ。72年、児童文学長編『海と十字架』でデビュー。73年「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞。85年『壁──旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、86年『恋紅』で第95回直木賞、90年『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、97年『死の泉』で第32回吉川英治文学賞、2012年『開かせていただき光栄です』で第12回本格ミステリ大賞を受賞する。ミステリから伝奇、幻想文学まで、華麗な筆致で綴られた著作は熱狂的な支持を受けている。『聖餐城』『倒立する塔の殺人』『海賊女王』『影を買う店』『アルモニカ・ディアボリカ』など著作多数。12年、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞。

著訳者の既刊本

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