●藤野可織氏推薦――「なんだこれ。そうだ思い出した。こっちが百歩譲っても、世界のほうは一歩も譲ってくれないんだった。」
パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三人姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第一回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のうらぶれたアパートで暮らす、多言語の住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹の家が立つ孤島を、ある日見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に出現した、謎めいた子供たちの日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる美麗な幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編。第36回日本SF大賞候補作。
ウドンキツネツキノ うどん キツネつきの 【単行本版】
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内容紹介
和江が足をとめて振り返るように見上げると、信じられない程の青空にゴリラが笑っていた。
犬そっくりの奇妙な生き物を拾った三人姉妹。
突拍子もない話の向かう先は?
目次
「うどん キツネつきの」
「シキ零レイ零 ミドリ荘」
「母のいる島」
「おやすみラジオ」
「巨きなものの還る場所」
「シキ零レイ零 ミドリ荘」
「母のいる島」
「おやすみラジオ」
「巨きなものの還る場所」