ローマの詩人オウィディウスが描いたギリシア・ローマ神話世界の奇譚『変身物語』、ケルト装飾写本の永久機関めいた文様の迷宮、中世キリスト教聖人伝、アイルランドの民話、フェルメールの絵の読解とその贋作者の運命、顕微鏡や望遠鏡などの光学器械と17世紀オランダの黄金時代をめぐるさまざまの蘊蓄、あるいは普遍言語や遠隔伝達、潜水艦や不眠症をめぐる歴代の奇人たちの夢想と現実──。数々のエピソードを語り直し、少しずらしてはぎあわせていく、ストーリーのサンプリング。伝統的なほら話の手法が生きる、あまりにもモダンな物語! 解説=柴田元幸
*書評掲載:2004/3/7 毎日新聞、2004/4/4 朝日新聞・信濃毎日新聞・京都新聞ほか、2004/4/5 産経新聞
コハクドリ 琥珀捕り 【単行本版】
在庫なし
- 定価
- 3,520円(本体価格:3,200円)
- ジャンル
- レーベル
- 判型
- 四六判上製
- ページ数
- 348ページ
- 初版
- 2004年2月27日
- ISBN
- 978-4-488-01638-8
- Cコード
- C0097
- 装幀
- 柳川貴代+Fragment