ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

セカイカラモットチカクニ セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題

セカイからもっと近くに

在庫なし

定価
1,430円(本体価格:1,300円)
ジャンル
  1. ノンフィクション・その他 > 評論・研究
レーベル
  1. キイ・ライブラリー
判型
四六判上製
ページ数
174ページ
初版
2013年12月20日
ISBN
978-4-488-01536-7
Cコード
C0095
装幀
岩郷重力+WONDER WORKZ。

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内容紹介

想像力と現実が切り離された時代に、文学にはいったい何ができるだろう。ライトノベル・ミステリ・アニメ・SF、異なるジャンルの作家たちは、遠く離れてしまった創作と現実をどのように繋ぎあわせようとしていたのか。新井素子、法月綸太郎、押井守、小松左京――四人の作家がそれぞれの方法で試みた、虚構と現実の再縫合。彼らの作品に残された現実の痕跡を辿りながら、文学の可能性を探究する。著者最初にして最後の、まったく新しい文芸評論。

目次

はじめに
第一章 新井素子と家族の問題
第二章 法月綸太郎と恋愛の問題
第三章 押井守とループの問題
第四章 小松左京と未来の問題
参照文献

著者紹介

東浩紀 (アズマヒロキ)

哲学者、作家。1971年、東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒、同大学大学院総合文化研究科博士課程修了。99年『存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて』で第21回サントリー学芸賞[思想・歴史部門]、2010年『クォンタム・ファミリーズ』で第23回三島由紀夫賞を受賞。
主な著書に『不可視なものの世界』『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』『弱いつながり 検索ワードを探す旅』『クリュセの魚』や〈東浩紀LSDコレクション〉〈東浩紀アーカイブス〉がある。
共著に『キャラクターズ』(桜坂洋)、『動物化する世界の中で 全共闘以降の日本、ポストモダン以降の批評』(笠井潔)、『自由を考える 9・11以降の現代思想』(大澤真幸)、『リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか』(大塚英志)、『父として考える』(宮台真司)などがある。『網状言論F改 ポストモダン・オタク・セクシュアリティ』『波状言論S改 社会学・メタゲーム・自由』や〈思想地図〉(北田暁大と共編)、〈ised 情報社会の倫理と設計〉(濱野智史)など編著も多数。
株式会社ゲンロン代表ならびに『思想地図β』の編集長を務める。

著訳者の既刊本

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