内容紹介
〈森〉に侵食(しんしょく)され〈壁(かべ)〉のなかだけに人が暮らしている世界。〈壁〉の一角〈灰色男の門〉集落に住むフェザーは、冒険心にあふれた少女だった。だが集落のはずれで出会って外の話をしてくれた〈よそ者〉に手ひどく裏切られ、望遠鏡を盗まれたうえに崖から突き落とされてしまった。望遠鏡は〈灰色男の門〉にとってかけがえのないものだ、このままではみんなのもとに戻れない。フェザーはペットのフェレットだけを連れ、〈よそ者〉を追ってひとり危険でいっぱいの森に踏み入った。『嘘の木』の著者がケイト・グリーナウェイ賞受賞の挿絵画家とタッグを組んだ豪華なYAファンタジイ第2弾。
著者紹介
フランシス・ハーディング
英国ケント州生まれ。オックスフォード大学卒業後、2005年に発表したデビュー作Fly By Nightでブランフォード・ボウズ賞を受賞、2014年の『カッコーの歌』では英国幻想文学大賞を受賞した。2015年には7作目にあたる『嘘の木』でコスタ賞(旧ウィットブレッド賞)の児童文学部門、さらには同賞の全部門を通しての大賞に選ばれるという快挙を成し遂げ、米国のボストングローブ・ホーンブック賞も受賞した。
エミリー・グラヴェット
英国を代表する絵本作家・挿絵画家。2005年に発表した『オオカミ』と2007年に発表したLittle Mouse’s Big Book of Fearsで2度ケイト・グリーナウェイ賞(現カーネギー賞画家賞)を受賞。以降発表した作品のほとんどが同賞にノミネートされている。挿絵を担当した作品では、ハロルド『ぼくが消えないうちに』、ローリング『クイディッチ今昔 カラーイラスト版』などが日本でも刊行されている。
児玉敦子
(コダマアツコ)
東京都生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学部卒。主な訳書にハーディング『嘘の木』『カッコーの歌』『ささやきの島』、ウィルソン『百十三代目の司書見習い』、共訳書にラング編〈アンドルー・ラング世界童話集〉、マーカス『アメリカ児童文学の歴史』、『ネイサン・チェン自伝』などがある。