'10年代の日本SFは、ここから始まる
第2回創元SF短編賞受賞作を収録
【第3回創元SF短編賞公募開始!】
本巻は、おそらくこれまでで最もSF濃度の高い一冊になったと思う。今年は対象作品全体に占める直球SF作品の数が、例年になく多かったためである。第一世代の超ベテランから未知の新人まで、14人の作家の手になる2010年の日本SFの収穫──。SFというジャンルの楽しさをたっぷりと味わえることを、編者を代表してここにお約束します。 ──日下三蔵(序文より)
本集収録作はこれまでの3巻と違って、そのほとんどが狭義のジャンルSFに分類される。といっても、べつだん編集方針を転換して保守回帰したわけではなく、ジャンルSFにそれだけ収穫が多い1年だったのである。これまで、なるべく幅広い媒体から作品を選ぶことを心がけてきたが、2010年に関するかぎり、狭義のSFのレベルが高すぎて、SF度の低い作品まで範囲を広げる余地がなかったというのが正直なところ。昨秋、「日本の短編SFは今がまさに黄金時代かもしれない」と書いたが、それが掛け値なしの事実であることは、本書を一読すれば、たちどころに了解していただけるのではないかと思う。 ――大森 望(後記より)
ケッショウギンガ 結晶銀河 年刊日本SF傑作選
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内容紹介
2011年度星雲賞日本短編部門受賞作、小川一水「アリスマ王の愛した魔物」を収録!
目次
冲方 丁「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」
小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
上田早夕里「完全なる脳髄」
津原泰水「五色の舟」
白井弓子「成人式」
月村了衛「機龍警察 火宅」
瀬名秀明「光の栞」
円城 塔「エデン逆行」
伴名 練「ゼロ年代の臨界点」
谷 甲州「メデューサ複合体」
山本 弘「アリスへの決別」
長谷敏司「allo, toi, toi」
眉村 卓「じきに、こけるよ」
酉島伝法「皆勤の徒」(第2回創元SF短編賞受賞作)
小川一水「アリスマ王の愛した魔物」
上田早夕里「完全なる脳髄」
津原泰水「五色の舟」
白井弓子「成人式」
月村了衛「機龍警察 火宅」
瀬名秀明「光の栞」
円城 塔「エデン逆行」
伴名 練「ゼロ年代の臨界点」
谷 甲州「メデューサ複合体」
山本 弘「アリスへの決別」
長谷敏司「allo, toi, toi」
眉村 卓「じきに、こけるよ」
酉島伝法「皆勤の徒」(第2回創元SF短編賞受賞作)