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ギンノカメン 銀の仮面

銀の仮面

在庫あり

定価
1,100円(本体価格:1,000円)
ジャンル
  1. ホラー > 短編集
  1. 海外ミステリ > 短編集
レーベル
  1. 創元推理文庫(F)
判型
文庫判
ページ数
326ページ
初版
2019年12月20日
ISBN
978-4-488-55803-1
Cコード
C0197
文庫コード
F-ウ-9-1
装画
河井いづみ
装幀
藤田知子

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内容紹介

裕福だが孤独な女性ソニアは、ある日無一文の青年を哀れみから家に招き入れ、食事をふるまった。半月後、彼はソニアの家を再訪するが、自分の描いた絵を購入するよう執拗に求める……不気味な侵入者がやすやすと善意を食い荒らす様を描き、江戸川乱歩によって「奇妙な味」の傑作と絶賛された表題作をはじめ、不意に立ち現れる不安と恐怖を見事な技巧で切り取った13編を収録する。編訳者あとがき=倉坂鬼一郎/解説=千街晶之

目次

 1
「銀の仮面」
「敵」
「死の恐怖」
「中国の馬」
「ルビー色のグラス」
「トーランド家の長老」

 2
「みずうみ」
「海辺の不気味な出来事」
「虎」
「雪」
「ちいさな幽霊」

 3
「ターンヘルム」
「奇術師」

著者紹介

ヒュー・ウォルポール

イギリスの小説家。1884年、ニュージーランドのオークランド生まれ。幼少期にイギリスに渡り、ケンブリッジ大学卒業後は教職に就く。1909年、The Wooden Horseで作家デビューを果たす。第一次世界大戦ののち精力的に執筆に取り組み、短編・長編小説のみならず、戯曲や文学研究の分野でも活躍。50作近い単著を著し、イギリス、アメリカで多大な人気を誇った。18年に大英帝国勲章を受章し、37年にはナイトの爵位を得た。『オトラントの城』の著者ホレス・ウォルポールとは血縁関係にある。41年没。

倉阪鬼一郎 (クラサカキイチロウ)

1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年に短編集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務等を経て、98年より専業作家となる。ミステリ、ホラー、幻想小説と、その作品分野は多岐にわたり、独特の作風を確立している。著作に『百鬼譚の夜』『赤い額縁』『田舎の事件』『無言劇』『騙し絵の館』など。翻訳家、俳人としても活躍。