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ツブトトゲ 粒と棘

粒と棘

在庫僅少

定価
2,310円(本体価格:2,100円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > 短編集
判型
四六判上製
ページ数
360ページ
初版
2025年7月31日
ISBN
978-4-488-02931-9
Cコード
C0093
装画
柳智之
装幀
アルビレオ

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内容紹介

ある男は、上海から空輸されたダイヤモンドの行方をめぐって追手から逃げる――飛行士として空を駆けた日々に思いを馳せながら。
ある少年は、みずからと似た境遇の浮浪児を集めて地方の農家に身売りする――それが彼らにとっての幸福に違いないと信じながら。
ある女は、紙芝居の出版社で働く傍ら許婚とともに義兄の帰りを待ち続ける――父のいなくなったこの国で自由とは何か悩みながら。
一九四五年、第二次世界大戦の終結とともに被占領国となった日本の状況は一変した。あらゆるものを失い、時に犯罪に手を染めてもなお、生きるために人々はもがく。惨めにも、時に気高く。占領と復興の十年を駆け抜けた名もなき人々の生を描破する珠玉の六編。

目次

「幽霊とダイヤモンド」
「少年の街」
「手紙」
「軍人の娘」
「幸運な男」
「何度でも」

著者紹介

新野剛志 (シンノタケシ)

1965年東京都生まれ。立教大学卒。99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。主な著書に『僕の探偵』『あぽやん』『美しい家』『キングダム』『戦うハニー』『優しい街』『空の王』『グレートベイビー』がある。

著訳者の既刊本

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