ミステリ・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版 TOKYO SOGENSHA

アナタモメイタンテイ あなたも名探偵

あなたも名探偵

在庫あり

定価
1,980円(本体価格:1,800円)
ジャンル
  1. 国内ミステリ > 本格ミステリ
  1. 国内ミステリ > アンソロジー
判型
四六判仮フランス装
ページ数
354ページ
初版
2021年2月26日
ISBN
978-4-488-02833-6
Cコード
C0093
装幀
クラフト・エヴィング商會[吉田篤弘・吉田浩美]

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内容紹介

謎を愛し論理を貴ぶ読者の方々は、問題編の文章を読んで真相に辿り着いたでしょうか。事件を解決に導くために必要な手掛かりは、紙上の名探偵たち同様、皆様にも既に手渡されています。冷静な観察と論理的思考を駆使すれば犯人を、そして小説の向こう側にいる作者をも出し抜くことができるかもしれません。推理する愉しさに、どうぞ存分に浸ってください。六人の推理作家からの挑戦状は、たった一行──犯人は誰か? 豪華作家陣が贈る犯人当て小説アンソロジー。

目次

市川憂人「赤鉛筆は要らない」
米澤穂信「伯林あげぱんの謎」
東川篤哉「アリバイのある容疑者たち」
麻耶雄嵩「紅葉の錦」
法月綸太郎「心理的瑕疵あり」
白井智之「尻の青い死体」

著者紹介

市川憂人 (イチカワユウト)

1976年神奈川県生まれ。東京大学卒。在学時は文芸サークル・東京大学新月お茶の会に所属。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は各種年末ミステリベストにランクインし、話題を呼んだ。他の著書に『ブルーローズは眠らない』『グラスバードは還らない』『ボーンヤードは語らない』『ヴァンプドッグは叫ばない』『神とさざなみの密室』『揺籠のアディポクル』『断罪のネバーモア』『灰かぶりの夕海』がある。

米澤穂信 (ヨネザワホノブ)

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年『満願』で第27回山本周五郎賞、21年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞を受賞。ほかの著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『追想五断章』『リカーシブル』『本と鍵の季節』『可燃物』『米澤屋書店』などがある。

東川篤哉 (ヒガシガワトクヤ)

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒。鮎川哲也編集長による公募アンソロジー『本格推理』への投稿・入選を経て、2002年〈KAPPA-ONE〉第一期生として『密室の鍵貸します』でデビュー。『謎解きはディナーのあとで』が2011年本屋大賞を受賞する。主な著書に〈烏賊川市〉シリーズのほか『館島』『放課後はミステリーとともに』『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』『純喫茶「一服堂」の四季』『探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて』『伊勢佐木町探偵ブルース』『うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理』がある。

麻耶雄嵩 (マヤユタカ)

1969年三重県生まれ。京都大学卒。91年『翼ある闇』でデビュー。2011年『隻眼の少女』が第64回日本推理作家協会賞ならびに第11回本格ミステリ大賞を、15年『さよなら神様』が第15回本格ミステリ大賞を受賞。主な著書に『夏と冬の奏鳴曲』『メルカトルと美袋のための殺人』『鴉』『木製の王子』『螢』『神様ゲーム』『貴族探偵』『メルカトルかく語りき』『友達以上探偵未満』がある。

法月綸太郎 (ノリヅキリンタロウ)

1964年島根県生まれ。京都大学卒。88年『密閉教室』でデビュー。2002年「都市伝説パズル」が第55回日本推理作家協会賞を、05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞。主な著書に『誰彼』『頼子のために』『一の悲劇』『ふたたび赤い悪夢』『二の悲劇』『法月綸太郎の新冒険』『キングを探せ』『ノックス・マシン』『挑戦者たち』が、評論では『謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集』や〈法月綸太郎ミステリー塾〉がある。

白井智之 (シライトモユキ)

1990年千葉県生まれ。東北大学卒。2014年『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。他の著書に『東京結合人間』『おやすみ人面瘡』『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『名探偵のはらわた』がある。

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