わたし、海砂真史(うみすなまふみ)には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。幼稚園の頃から妙に大人びていて頭の切れる子供だった彼とは、別々の小学校にはいって以来、長いこと会っていなかった。変わった子だと思っていたけど、中学生になってからは、どういう理由からか学校にもあまり行っていないらしい。しかし、ある日わたしの許に届いた差出人不明のラブレターをめぐって、わたしと彼――鳥飼歩は、九年ぶりに再会を果たす。
日々のなかで出会うささやかな謎を通して、少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四つの物語。
青春ミステリの新たな書き手の登場に、選考委員が満場一致で推した第二十八回鮎川哲也賞受賞作。
タンテイハキョウシツニイナイ 探偵は教室にいない 【単行本版】
在庫なし
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内容紹介
目次
「第一話の前に」
「第一話 Love letter from . . .」
「第二話 ピアニストは蚊帳(かや)の外」
「第三話 バースデイ」
「第四話 家出少女」
「第一話 Love letter from . . .」
「第二話 ピアニストは蚊帳(かや)の外」
「第三話 バースデイ」
「第四話 家出少女」