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センスイショウニノッテ 潜水鐘に乗って

潜水鐘に乗って

在庫僅少

定価
2,970円(本体価格:2,700円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 短編集
判型
四六判仮フランス装
ページ数
302ページ
初版
2023年12月15日
ISBN
978-4-488-01132-1
Cコード
C0097
装画
松倉香子
装幀
柳川貴代+Fragment

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内容紹介

*サマセット・モーム賞受賞作
*ホリヤー・アン・ゴフ賞受賞作

48年ぶりに夫と再会するため、旧式の潜水鐘で海にはいっていく老婦人(表題作)、身体が石になる予兆を感じた女性が過ごす最後の一日(「石の乙女たち」)、やがて巨人になる少年と、人間の少女のなにげない日常のひととき(「巨人の墓場」)、数百年を生き、語るべき話を失いながらも再び物語を紡ごうとする語り部(「語り部(ドロール・テラー)の物語」)……

妖精、巨人、精霊、願い事をかなえる木、魔犬……さまざまな伝説や伝承がいまなお息づく現代の英国コーンウォール地方を舞台に、現実と幻が交錯する日々をあるがまま受け入れ、つつましく暮らす人々の姿を、新鋭ルーシー・ウッドが繊細かつ瑞々しい筆致で描く12編を収録した短編集。訳者あとがき=木下淳子

目次

「潜水鐘に乗って」
「石の乙女たち」
「緑のこびと」
「窓辺の灯り」
「カササギ」
「巨人の墓場」
「浜辺にて」
「精霊たちの家」
「願いがかなう木」
「ミセス・ティボリ」
「魔犬(ウィシット)」
「語り部(ドロール・テラー)の物語」

著者紹介

ルーシー・ウッド

イギリスの作家。コーンウォール出身、デヴォン在住。エクセター大学で文芸創作を学び、修士号を取得。2012年、『潜水鐘に乗って』を刊行しデビュー。同書でサマセット・モーム賞、ホリヤー・アン・ゴフ賞を受賞し、国際IMPACダブリン文学賞、ディラン・トマス賞の候補となったほか、収録短編「精霊たちの家」はBBC短編小説賞の次点に選ばれた。ほかの著作に長編Weathering(2015)、短編集The Sing of the Shore(2018)がある。

木下淳子 (キノシタジュンコ)

英米文学翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。訳書に、ジェス・キッド『壜のなかの永遠』、レイ・ペリー『ガイコツと探偵をする方法』『ガイコツは眠らず捜査する』、ペネロペ・ウィリアムソン『運命の夜に抱かれて』などがある。