これは、イギリスで絶滅してしまった熊に捧げる、大人のための寓話です。
昔々、森を徘徊する悪魔だと恐れられた「精霊熊」。死者のための供物を食べたせいで、故人の罪を引き受けてしまった「罪喰い熊」。人間の服を着て綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。ロンドンの下水道に閉じこめられ、町の汚物を川まで流す労役につかされた「下水熊」。人間に紛れて潜水士として働く「市民熊」。ブッカー賞最終候補作家が、皮肉とユーモアを交えて独特の筆致で描く8つの奇妙な熊の物語。訳者あとがき=田内志文
コウシテイギリスカラクマガイナクナリマシタ こうしてイギリスから熊がいなくなりました 【単行本版】
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