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サラゴサシュコウ サラゴサ手稿〈上〉

サラゴサ手稿〈上〉

未刊

定価
1,320円(本体価格:1,200円)
ジャンル
  1. 一般文芸 > 一般文芸
レーベル
  1. 創元ライブラリ
判型
文庫判
ページ数
400ページ
初版
2024年5月31日
ISBN
978-4-488-07059-5
Cコード
C0197
文庫コード
L-ホ-1-1
装画
ポーランド語版『サラゴサ手稿』(1965)の装画に使われた18世紀のマルセイユ版タロットカード「吊るされた男」の図柄をもとに
装幀
柳川貴代+Fragment

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内容紹介

サラゴサ包囲戦中、無人の館でエスパーニャ語の手稿を発見したフランス軍士官がその後捕虜となる。彼の持つ手稿が自分の先祖の物語だと知った敵の隊長は喜び、その物語を彼にフランス語に訳し聞かせた。それを書き取ったものが本書だという。真正完全版で削除された逸話を多く収録し、物語の配列も異なる、異本の工藤幸雄訳。

著者紹介

ヤン・ポトツキ

1761年、現ウクライナ領ピクフでポーランドの大貴族の家に生まれる。作家、旅行家、歴史家、考古学者、民族学者。家庭ではフランス語で育てられ、生活語としてポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語の他に、弟とともに送られたスイスの塾で、英語も身につけ、さらに成年までにロシア語、スペイン語、イタリア語も習得、八か国語に通じていた。『サラゴサ手稿』はポーランド語より通じていたフランス語で書かれたものである。1815年、自宅でピストル自殺を遂げた。

工藤幸雄 (クドウユキオ)

1925年、大連生まれ。ロシア・ポーランド文学者、詩人、翻訳家。東京大学仏文科卒業。アメリカのインディアナ大学大学院修士課程中退後、共同通信社外信部記者、ワルシャワ大学日本学科講師を経て、1975年に帰国。多摩美術大学教授となる。訳書に『ブルーノ・シュルツ全集』(第50回読売文学賞〈研究・翻訳賞〉受賞)、W・ゴンブロヴィッチ、I・B・シンガー、C・ミウォシュ、M・パヴィチ等、訳書多数。著書に『ワルシャワの七年』『ぼくの翻訳人生』等がある。2008年没。

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