水と光をモチーフに描かれる10の世界…… ◆赴任した先の地方の街の高校には、校庭の中央に路面電車の終着駅があり、◆ワイン片手にボートで夜の海へ漕ぎ出すと、月を隠した雲が凝集をはじめ、◆酒場の地下深く、小さな部屋に穿たれた四角い水面は、そこにしかないという「海」であり、◆全面硝子張りのカフェでは、街が大雨で水没して帰れなくなった男女が時間をつぶし、◆炎天下で咽の渇きを癒そうと入った小さな店には三匹の猿がいて奇妙な行動を起こし……etc.
少しずつ重なり合った10の物語世界を一人の酒場の主人がつなぐ、ノスタルジックな、日常のSF幻想。
ミズノナカヒカリノソコ 水の中、光の底
在庫なし
オンライン書店で購入
内容紹介
梶尾真治氏推薦――「文字で描いた異世界のスケッチ 浸りたい、浸り続けていたい、という空想世界が確かにここにある」
目次
「一 循環――夜の車窓」
「二 曇天――月の実り」
「三 雲海――光の領分」
「四 空洞――掘る男」
「五 潮騒――矩形の海」
「六 水槽――Craspedacusta Sowerbii」
「七 分銅――達磨さんが転んだ」
「八 立春――山羊の啼く渓谷」
「九 公園――都市のせせらぎ」
「〇 車軸――遠い響き」
「二 曇天――月の実り」
「三 雲海――光の領分」
「四 空洞――掘る男」
「五 潮騒――矩形の海」
「六 水槽――Craspedacusta Sowerbii」
「七 分銅――達磨さんが転んだ」
「八 立春――山羊の啼く渓谷」
「九 公園――都市のせせらぎ」
「〇 車軸――遠い響き」