ジュネーヴの国際機関で通訳サービスの責任者を務めるフェリックス・ベラミーは部下から報告を受けた。16カ国語を操るひとりの通訳が、同時通訳中に異常をきたすという。
問題の通訳は、「全生物が話す普遍言語を発見しかけているのだ」と主張するが解雇され、ベラミーに執拗につきまとったのち失踪を遂げた。
彼の狂気は伝染性のものだった。感染させられたベラミーは、奇怪な言語療法を受け、通訳が残した謎のリストを携え欧州中を放浪することに――
あらゆるものに隠れて鼓動する創造の恐るべき力。知的遊戯に満ちた、現代イタリア発幻視的物語。
訳者あとがき=橋本勝雄
ツウヤク 通訳
在庫なし
- 定価
- 2,530円(本体価格:2,300円)
- ジャンル
- レーベル
- 判型
- 四六判上製
- ページ数
- 270ページ
- 初版
- 2007年11月30日
- ISBN
- 978-4-488-01648-7
- Cコード
- C0097
- 写真
- LaCoppola-Meier/Getty Images
- 装幀
- 大野リサ