巨大なアンテナ設備の近くにある家で、幼い娘を育てる父親が体験する数々の異変(「アンテナ」)、なにげなく漂着物を砂浜に埋めたことで老夫婦が巻きこまれる思わぬ事態(表題作)、中年になり帰郷した男が振り返る、キャンプ場で姉と過ごした子供時代のあれこれ(「海辺のうた」)……。
海沿いに点在する無人の家、大潮の日にだけ行ける入り江、漂着物が絶えず流れ着く砂浜、さびれたキャンプ場……英国コーンウォールの海辺に見られるありふれた場所では、ふとしたはずみに幻めいた現象が起こり、もの哀しくも美しい物語がいくつも紡がれる。現実と幻想の境目で生まれた、いずれも忘れがたき13の短編を収録。サマセット・モーム賞受賞作『潜水鐘に乗って』に続く、珠玉の第二短編集。解説=石井千湖
ヒョウチャクブツ、マタハミステラレタモノタチ 漂着物、または見捨てられたものたち
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内容紹介
目次
「空っぽの家」
「アンテナ」
「すぐの未来に」
「帰郷」
「出て行け」
「ソルトハウス」
「漂着物、または見捨てられたものたち」
「波乗り」
「嵐の日」
「死者たちの年」
「ケーブル」
「海辺のうた」
「漂流するクラゲたち」
「アンテナ」
「すぐの未来に」
「帰郷」
「出て行け」
「ソルトハウス」
「漂着物、または見捨てられたものたち」
「波乗り」
「嵐の日」
「死者たちの年」
「ケーブル」
「海辺のうた」
「漂流するクラゲたち」