1944年2月、ナチス・ドイツの空襲(くうしゅう)がつづいているロンドン。13歳(さい)のバーティは空襲警報を受け、民間防衛隊の伝令係としてはじめての任務のため、街へ飛びだしていった。自転車のかごにのっている相棒は、救助犬のリトル・ルーだ。大あわてで自転車をこいでいたバーティは、女の子にぶつかってふたりとも転んでしまった。女の子が立ち去ったあと、バーティは通りで一冊のノートを拾う。それは秘密諜報員(ひみつちょうほういん)になるための訓練を受けた女性のもので、文章の後半は暗号になっていた。ノートを道に落としていったアメリカ人の少女エレノアに再会したバーティは、ノートを書いたフランス人女性・ヴィオレットが行方(ゆくえ)不明になったと知る。彼女(かのじょ)を探すため、エレノアと探偵(たんてい)志望の友だち・デイヴィッドといっしょに、ノートの暗号の解読に取り組むが……。
数々の文学賞に輝(かがや)いた児童文学作家が贈(おく)る、子どもたちの勇気と謎解(なぞと)きを描くミステリ!著者あとがき=デボラ・ホプキンソン/訳者あとがき=服部京子
コウシテボクハスパイニナッタ こうしてぼくはスパイになった
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