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キュウケツキラスヴァン 吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集

吸血鬼ラスヴァン

在庫あり

定価
3,300円(本体価格:3,000円)
ジャンル
  1. ホラー > アンソロジー
判型
四六判上製
ページ数
444ページ
初版
2022年5月31日
ISBN
978-4-488-01115-4
Cコード
C0097
装画
Cornelis Floris
装幀
山田英春

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内容紹介

ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』に先駆けて発表された英米の吸血鬼(ヴァンパイア)小説に焦点を当てた画期的アンソロジーが満を持して登場。バイロン、ポリドリらによる名作の新訳、伝説の大著『吸血鬼ヴァーニー──あるいは血の晩餐』抄訳ほか、ブラックユーモアの中に鋭い批評性を潜ませる異端の吸血鬼小説「黒い吸血鬼──サント・ドミンゴの伝説」、芸術家を誘うイタリアの謎めいた邸宅の秘密を描く妖女譚の傑作「カンパーニャの怪」、血液ではなく精神を搾取するサイキック・ヴァンパイアものの先駆となる幻の中篇「魔王の館」など、本邦初紹介の作品を中心に10篇を収録。怪奇小説を愛好し、多彩な翻訳を手がけてきた訳者らによる日本オリジナル編集で贈る。

目次

序文=夏来健次「バイロン男爵の光の下に」

ジョージ・ゴードン・バイロン「吸血鬼ダーヴェル――断章」(一八一九)
ジョン・ウィリアム・ポリドリ「吸血鬼ラスヴァン――奇譚」(一八一九)
ユライア・デリック・ダーシー「黒い吸血鬼――サント・ドミンゴの伝説」(一八一九)
ジェイムズ・マルコム・ライマートマス・プレスケット・プレスト「吸血鬼ヴァーニー――あるいは血の晩餐(抄訳)」(一八四七)
ウィリアム・ギルバート「ガードナル最後の領主」(一八六七)
イライザ・リン・リントン「カバネル夫人の末路」(一八七三)
フィル・ロビンソン「食人樹」(一八八一)
アン・クロフォード「カンパーニャの怪」(一八八六)
メアリ・エリザベス・ブラッドン「善良なるデュケイン老嬢」(一八九六)
ジョージ・シルヴェスター・ヴィエレック「魔王の館」(一九〇七)

解説=平戸懐古「ドラキュラ伯爵の影の下に」

著者紹介

夏来健次 (ナツキケンジ)

1954年新潟県生まれ。主な訳書にスティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、ホジスン『幽霊狩人カーナッキの事件簿』、レノルズ『人狼ヴァグナー』、編書に『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、共編書に『吸血鬼ラスヴァン』などがある。

平戸懐古 (ヒラドカイコ)

1991年神奈川県生まれ。英米文学翻訳者。訳書にホレス・ウォルポール『象形文字譚集』(私家版)。

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