「ひとは読むものよ」女性館長は言った。
「戦争であろうとなかろうとね」
――本文より
★2021年2月のAmazonベストブックの一冊
★〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラー
★35か国語に翻訳予定
1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は水を得た魚のように熱心に仕事に取り組み、女性館長や同僚、そして個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトに取り組み始める。しかしドイツ軍がやってきてパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。
1983年アメリカ、モンタナ州フロイド。12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人、オディールと知り合いになる。リリーはオディールの家に出入りしてフランス語を教わるようになり、二人の間には世代を超えた友情が芽生えていく。だがリリーは、しだいにオディールの謎めいた過去が気になりはじめ……。
人々にかけがえのない本を届け続けた、図書館員たちの勇気と絆を描く感動作!
訳者あとがき=高山祥子
アノトショカンノカノジョタチ あの図書館の彼女たち 【単行本版】
在庫あり