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2015.03.12


翻訳家・小説家の高橋泰邦先生逝去

毒入りチョコレート事件
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3月12日(木)、翻訳家・小説家の高橋泰邦先生の訃報が伝えられました。2月12日(木)に89歳で逝去されました。

高橋先生は1925年5月31日、東京都にお生まれになりました。早稲田大学理工学部を中退後、翻訳家・作家としてご活躍されました。

海洋冒険小説翻訳の第一人者として、セシル・スコット・フォレスター〈ホーンブロワー・シリーズ〉、アレグザンダー・ケントの〈ボライソー・シリーズ〉などの人気シリーズを手がけられました。またアーサー・C・クラーク『海底牧場』、ヘンリイ・スレッサー『うまい犯罪、しゃれた殺人』(共訳)、アイラ・レヴィン『ローズマリーの赤ちゃん』など幅広いジャンルの名作を私たちに届けてくださいました。

小説家としては、『大暗礁』『衝突針路』『黒潮の偽証』など海洋ミステリの傑作を発表されました。『黒潮の偽証』は初刊時、犯人と動機を伏字にして読者への懸賞問題とするユニークな趣向の作品でした。

弊社からは、1968年のポール・W・フェアマン『シービュー号と海底都市』を皮切りに、マレー・ラインスター『地の果てから来た怪物』、アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』など、8冊の訳書を刊行されています。

やすらかにお眠りください。

●毎日新聞の訃報記事
http://mainichi.jp/select/news/20150312k0000m060095000c.html


(2015年3月12日)



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