〈キャプテン・フューチャー全集〉も、やっと最終巻までたどり着きました。
最後の最後までお待たせして、申し訳ありませんでした。待ちに待った復刊、当初12ヶ月で完結の予定で始めたものの、途中いろいろとあって(というか自分の原稿が上がらなかっただけですが)、結局2年半もかかってしまいました。
ただし、最終巻のあとにも、別巻として野田昌宏大元帥作の番外編『風前の灯! 冥王星ドーム都市』が出版(春ごろ?)されますし、今回のカバー絵の画集『フューチャー』(仮題/秋ごろ?)なんてのもありますので、まだまだ終わりではありませんが (※)……。ああ、こうなると某社前画集の『コメット』は、早まった題名だったかなあ……。
※ 詳細はこちらをご覧ください。(編註)
私が〈キャプテン・フューチャー〉シリーズの新刊を心待ちに本屋に通いはじめたのは、中学生になってすぐのころでした。子供のころから親しんでいたテレビや漫画と、本格的なSFの世界との橋渡しのような存在だったように思います。私たちの世代は、みな同じ漫画を読み、同じテレビを見て育ってきていますから、この橋渡しがどちらの方向を向いていたかで、それぞれの未来が決まったわけです。
幸か不幸か、私の渡しは〈キャプテン・フューチャー〉とエドモンド・ハミルトンと野田昌宏であり、渡った先には今の仕事が待っていました。
ですから、今回の全集が、まだ〈キャプテン・フューチャー〉を読んだことのない若い人に向けて、こちらの世界からの手招きの役を果たせたなら、これ以上の幸せはありません。
(2007年1月)
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