• アーサー王の墓所の夢
• アリアナ・フランクリン
  吉澤康子 訳
• 定価：1,260円
• ISBN：
  978-4-488-22206-2
• 2013年7月27日発売

〈女医アデリア・シリーズ〉第３作は、これまでで最も謎解き度の高い作品です。アーサー王伝説という魅力的な題材を扱い、歴史ミステリの作中でさらに過去の歴史上の謎を解くという趣向に加え、現在進行形で起きる事件や陰謀も友人一行の消失をはじめ、非常に手ごわいもの。アデリアを襲う危難に手を握りつつ、お楽しみください。

シチリア出身で検死の術を修めた女医アデリアが、いくつもの困難を前に、イングランドで起きる難事件の真相を追究していくシリーズ。史実に即した魅力的な事件の設定、個性的な登場人物（もうひとりの主人公とすら言える国王ヘンリー二世の存在感！）、CWA最優秀歴史ミステリ賞に輝いたのも納得できる、魅惑のシリーズです。

熱烈なシャーロッキアンである著者は、映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』の時代を舞台 に、名探偵を創りだしました。顔に火傷を負い、NY市警初の警官となった元バーテンダーの青年ティムが、鋭い観察眼を活かして街じゅうを揺るがすとてつもない殺人事件に挑みます。つらい現実を生き抜き、「何があっても前に進みつづける」青年の姿を描いた破格のミステリです。新たなる名探偵の誕生をお見逃しなく！

• ゴッサムの神々[上]
• リンジー・フェイ
  野口百合子 訳
• 定価：924円
• ISBN：
  978-4-488-25103-1
• 2013年8月10日発売

• ゴッサムの神々[下]
• リンジー・フェイ
  野口百合子 訳
• 定価：966円
• ISBN：
  978-4-488-25104-1
• 2013年8月10日発売

• シスターズ・ブラザーズ
• パトリック・デウィット
  茂木健 訳
• 定価：1,995円
• ISBN：
  978-4-488-01004-1
• 初版：2013年5月15日

ゴールドラッシュのアメリカ西海岸、悪名轟く殺し屋シスターズ兄弟が、ある山師を消しにサンフランシスコへ向かう。硝煙と血の臭いを残しながら――というストーリーなのですが、編集していてこれほど笑った本もありません(個人的には本文117ページが好きです）。バイオレンスなウェスタン小説でありながら、オフビートなユーモアに包まれていて、そのうえ泣けるという稀有な作品をご堪能ください。

• 護りと裏切り[上]
• アン・ペリー
  吉澤康子 訳
• 定価：1,008円
• ISBN：
  978-4-488-29503-5
• 初版：2013年1月31日

ヴィクトリア朝のロンドンを舞台にした、元警官のモンクと看護婦のヘスターが活躍する本シリーズは、ヴィクトリア朝時代のロンドンの生活がいきいきと描写されており、ひとびとの普段の生活のなかに殺人事件の謎を解く手がかりが隠されています。また、執事やメイドなども含めた登場人物たちが語る、さりげない人物評に注目して読み進めてみてください。あっと驚く結末が待っています！

• 修道院の第二の殺人
• アランナ・ナイト
  法村里絵 訳
• 定価：945円
• ISBN：
  978-4-488-27719-2
• 初版：2012年3月16日

男やもめの警部補ファロと、その義理の息子である金髪の美青年の新米医師ヴィンスが、エジンバラを舞台にさまざまな謎を追います。登場人物がとにかく魅力的で、彼らのあたたかみに満ちた関係や、女性たちとのロマンスが書かれています。決して完全無欠の強い男ではない彼らですが、そこがいい！　事件はなくても（！？）、彼らの活躍を追いかけたくなります。

陰謀渦巻くオペラハウス、イタリアから来たカストラート、パリの歌姫、海戦、あやしげな貴族、サンドイッチ海軍卿。歴史ミステリ好きにはたまらない要素をこれでもかと詰め込んだ本作は、『闇のしもべ』で登場した解剖学者クラウザーと提督夫人ハリエットの第二作。壮麗と呼ぶに相応しい大傑作です。またプロローグは、臨場感といい登場人物の意外さといい、必読であります！

• 亡国の薔薇[上]
• イモジェン・ロバートスン
  茂木健 訳
• 定価：1,050円
• ISBN：
  978-4-488-14909-3
• 2013年9月30日発売

• 亡国の薔薇[下]
• イモジェン・ロバートスン
  茂木健 訳
• 定価：1,050円
• ISBN：
  978-4-488-14910-9
• 2013年9月30日発売

過去のいまわしい事件を契機に、世間と隔絶する道を選んだ解剖学者クラウザー。淑やかであることが求められた時代の枠から大きくはみ出した、才気煥発な提督夫人ハリエット。好対照の探偵コンビのキャラクター造形が秀逸なシリーズです。厭世家のはずだったのに、どう考えても人恋しげな行動をとるクラウザーがおちゃめでかわいいです。

• おやすみなさい、ホームズさん[上]
• キャロル・ネルソン・ダグラス
  日暮雅通 訳
• 定価：987円
• ISBN：
  978-4-488-22303-8
• 初版：2011年11月25日

名探偵ホームズが「あの女性」と呼び、最大級の敬意を払った美貌のオペラ歌手アイリーン・アドラー。才色兼備にして、行動力も兼ね備えた彼女は探偵でもあった……ということで、ホームズを向こうに（そう、かの名探偵もちゃんと登場します）、ヨーロッパを股にかけた大活躍を見せるヴィクトリア朝冒険物語のシリーズです。

ロンドンを震撼させた切り裂きジャック事件。その捜査が失敗に終わり、地に堕ちた警察への信頼を回復させるため、ロンドン警視庁に殺人捜査課が設立された。警部補の数は十二人、そして起きる殺人事件はなんと数千件。この絶望的な状況にありつつも、日々捜査の日々を送る刑事たち。いくつもの事件が並行して起きるモジュラー型の警察小説にして、ヴィクトリア朝を舞台にした小説としては非常に斬新なスタイルで書かれた逸品です。

• 刑事たちの三日間[上]
• アレックス・グレシアン
  谷泰子 訳
• 定価：1,008円
• ISBN：
  978-4-488-19006-4
• 2013年7月27日発売

• 刑事たちの三日間[下]
• アレックス・グレシアン
  谷泰子 訳
• 定価：1,008円
• ISBN：
  978-4-488-19007-4
• 2013年7月27日発売