僕は年に何回かサッカーが好きな連中と某安居酒屋で酒を飲むことにしてます。
だいたい午後7時ぐらいにあつまって日付が変わるぐらいまで飲んでます。ちなみにそんなに長居をしても、その居酒屋はひとり三千円ぐらいですんでしまいます。奇跡のような居酒屋です。
どういうメンバーが集まるかというと、元サッカー選手のモデルさんとか、元放送作家のはぐれ者とか、仕事に追われているのになぜかこの会にはいそいそとやってくるテレビの音声さんとか、大酒飲みのイラストレーターとか、仕事よりもサッカーが好きで応援するプレミア・リーグのクラブの大試合となると仕事を放りだして応援に行ってしまう会社員とか(なんで解雇されないのか、不思議です)、ろくでもない奴ばかりです。
とりあえず乾杯をすると、たいがい日本代表監督の悪口になります。もう十年近く飲んでますが、いつもそうです。監督が誰であろうと、餌食(えじき)にされます。まったくひどい連中です。
たぶん世界中のサッカーファンが自国の代表監督にたいしてこんな感じなんだろうな。サッカーの代表監督ほど悲惨な仕事はないかもしれません。勝ってあたりまえ。負ければぼろくそ。負けなくても試合内容が悪いとぼろくそ。可哀想ですが、代表監督とはそんな仕事なのだとあきらめてもらうしかありません。
というわけで僕はサッカーが好きであります。なぜ好きなのか自分でもわからないんですが、とにかく好きであります。
今回、サッカーにまつわる物語を書くうえでいろいろなひとに話をうかがいました。協力してくださったみなさん、ありがとうございました。
尚、JFLからJリーグへの昇格条件等は、連載時のものを参考にしています。
(2009年3月)